住まい

ストーカー被害の記録の残し方|出来事を日付順に残す

FactSort Lab.2026年3月16日2026年9月29日改稿

相談窓口で聞かれること

深夜2時15分にインターホンが鳴ったが、録画には誰も映っていなかった、という出来事があったとします。警察の窓口に相談すると、「実害はありましたか」と質問されることがあります。

相談を受ける側が状況を把握するには、いつ、どこで、何があったかという具体的な情報が必要になります。1件だけでは判断しにくい出来事も、複数の出来事が日付順に並んでいれば、経過として読み取れます。警察がどう対応するかは、個別の事情によって異なります。

後から書く記録

怖い状況では、その場で日時や場所を書き留められないことがあります。後から思い出して書く場合は、書いた日を記録に添えると、いつ書かれた記録かが分かります。

出来事の分け方

出来事は、日常の移動の中での接触と、住居への接触に分けると、経過を追いやすくなります。この分け方は整理のためのもので、どちらに当たるか、法的にどう評価されるかは、相談先が判断します。

日常の移動の中での接触

住居・生活への接触

どちらにも当てはまらない出来事や、関係があるか分からない出来事は、「参考情報」として別に記録する方法があります。主な記録と混ぜると、経過が読み取りにくくなるためです。

1件ごとに書く項目

1件の出来事につき、日時、場所、出来事、残っている資料を書きます。相手の意図についての推測は、観察した事実とは分けて書きます。

日時いつ起きたか。正確に分からない場合は「○月○日頃」「推定○時頃」と書き、根拠があれば添えます。
場所どこで起きたか。マンションのエントランス、エレベーター内、最寄り駅の出口など、具体的な場所を書きます。
出来事何が起きたか。「〜された」「〜を見た」「〜の音がした」と、観察した事実を書きます。
資料何が残っているか。写真、スクリーンショット、レシート、日記、LINE の履歴など、ファイル名と日時を書きます。

手元の資料

コンビニのレシートは、「2024年1月22日19時42分に、○○コンビニにいた」ことを示します。出来事の日時と場所の裏付けとして使える場合があります。手元の資料は、いつ、どこに自分がいたかを示すかどうかという観点で見直すことができます。

記録に使える資料の例

防犯カメラの映像は、保存期間が限られていることがあります。映像を保存できるかどうかを、管理会社や店舗に早い時期に問い合わせる方法があります。

日付順に並べたときに分かること

日付順に並べると、1件ずつ見ていたときには分かりにくかった頻度や場所の変化が分かります。12月に1回だった接触が1月中旬から週に2〜3回になり、場所が廊下やエントランスからポスト、インターホン、ドアノブへと移っていれば、その経過を相談先に示せます。

整理の手順と出力の例

  1. 日記、メモ、写真の一覧、メッセージの内容など、覚えている出来事を順序にかかわらず書き出します。話し言葉や箇条書きのままでも書き出せます。
  2. 日常の移動の中での接触と、住居への接触に分けます。どちらにも当てはまらない出来事は「参考情報」として別に記録します。
  3. 日時の順に並べ直し、頻度、場所、内容の変化を確認します。

整理の道具にこうした記録を入力すると、次のような事実関係整理書と時系列一覧表が出力されます。

出力の例(架空の事例・抜粋)

第1 事案の概要

申告者が、同一マンションに住む男性(以下、対象者)によるつきまとい・住居への接触があったとして記録している。2024年1月以降に接触の頻度が増え、2月1日深夜にはドアノブが外から回される音を確認している。

第2 時系列・記録一覧(抜粋)

日時分類出来事記録
01/15 23:30接近マンションのエントランスで対象者が待っていた。申告者の入館に続いて入った。日記
01/18 07:10接近ゴミ出しの際、閉まりかけたエレベーターの扉に手を入れて乗ってきた。無言でこちらを見ていた。写真
01/22 19:45接近コンビニからの帰り道、約50m後ろをついてきた。物陰で待っていたのを見た。レシート
02/01 23:50住居玄関のドアノブが外から回される金属音を2回聞いた。施錠していたため、入られてはいない。LINE

実際の出力は、入力した内容によって異なります。AI による整理では、元の記録にない内容が足されたり、書いた内容が落ちたりすることがあります。その頻度は研究報告で測っています。

相談先の種類

相談先には、警察、弁護士、自治体などの相談窓口があります。どこが対応するかは、状況によって異なります。

この記事は一般的な情報の紹介であり、個別の事案についての法律上の助言ではありません。